転勤族の妻としての生活が終わり、この先自分にできる事とあきらめるべき事をはっきりさせるきっかけが欲しくてRSSCに入学しました。春学期と夏期集中講義はすべてオンライン授業だったので戸惑うこともありましたが、先生や受講生の皆さんと初めからマスク無しの姿で知り合えたことと、週4日の仕事と両立できたことは良かったです。SDGs、民法、哲学、現代美術、聖書など、受講した科目はどれも興味深く、これまで眠っていた脳の一部を叩き起こされた感じでした。特に、ゼミ担当の先生の厳しくも温かい指導のもとで修了論文を書き上げたことは、今後の人生の新たなスタートとなりました。また、様々な背景を持つ個性豊かなゼミ生たちと築くことのできた友情は、私にとって一生の宝です。現在は、RSSCでの論文執筆をきっかけに始めた研究を続けるため立教大学大学院に進学し、20代から同年代までという幅広い年齢層の学生たちとともに、充実した毎日を送っています。
2020年4月、私は、RSSCの開講を待った。しかし、1年延期。コロナ禍、もう後戻りできない。
既に会社を早期退職、開講を待つしかない。想定外の経験、とにかく待った。たとえ、この選択が失敗しても無駄にならない。一つの選択は他の何かを失うことであるが、誰かが悪いわけではないと自問自答を繰り返した。1年後(2021年)、無事入学、そして本科修了。現在は、公的機関に就職し、高齢者雇用推進の仕事に従事、充実した毎日を送っています。皆さん、どう思われますか?誰も未来はわからない、ならば、行動することが自分の悔いる心を和らげる一番の近道のはずです。
RSSCの思い出での筆頭は、ゼミです。熟慮しても論旨が曖昧なとき、教員のやさしいアドバイス、私は触媒をもらい一気に論文の内容が豊穣になった記憶が蘇ります。ここで「じっくり物事を考える」ことの大切さを学びました。2番目はクリスマスの集いでのゼミの仲間と演奏したミュージックベルです。会社という組織を離れ、何物にも拘束されない自由な立場で考え、多種多様な経験のバックグランドを持った人達との交流は尊いものであります。それは同調でなく、自分が他者と共感するものであり、立教のリベラルアーツそのものだと思いました。どう生きるか迷った方は、是非RSSCの扉を開けてみてください。
正門の大きなヒマラヤ杉の木、歴史ある校舎やチャペル、立派な図書館等々、恵まれた環境でのキャンパスライフは、本当に楽しかったです。たくさんの興味深い授業の中には、様々な経験をされてきた受講生の方々のお話を伺う機会もありました。世界が広がったように感じたものです。そしてRSSCの最大の特徴でもあるゼミも大変良い学びとなりました。論文執筆に向けて不安でいっぱいの中、先生の温かい励ましやご指導、ゼミ友の助言で徐々に考えがまとまっていきました。共に学び多様な考えに触れ、高め合えたことは何とありがたいことでしょう。また、委員会活動も充実していて、先生方のご指導のもと、自主的に様々な活動が行われ、ゼミや授業以外の繋がりもできました。
専攻科修了後は、地元の公民館で小学生を対象に学習支援ボランティアをしています。毎回子どもたちの笑顔に癒されています。また、同時に一人暮らしの高齢者へのお弁当配りのボランティアも始めました。地域を大切に生活しようと心から思えたのは、たくさんの素晴らしい授業のおかげです。
人生100年時代と言われる中、RSSCで学んだ体験は私の宝です。様々な分野の知見を得ることができたことは勿論ですが、退職後の人生をデザインするためのヒントが溢れていました。そして何より多くの人との繋がりから、癒され前向きな気持ちを喚起されました。全ての方々との出会いに感謝しています。
定年退職の3日後、チャペルでの入学式から私のセカンドステージが始まった。各先生の専門的な講義や現役学生との全学共通カリキュラムの授業、そしてゼミ授業と充実した学びであった。豊かな環境のキャンパス、チャペル、メディアセンター、学食なども、わくわくする場となる。特に図書館で過ごす時間は、レポートや修了論文などの難題を抱えながらも、至福のひとときであった。さらに、多様な人生経験を有するゼミや同期の皆さんとは、「学び直し」という共通目的で出会えたかけがえのない友となった。ゼミ担当の先生には、厳しくもあたたかな指導で、論文を作り上げる苦労と喜びを体感する機会をいただいた。また多趣味な私は、この時とばかりに学生券での六大学野球観戦、大学との連携で無料となる博物館や美術館巡り、「青春18きっぷ」での旅行、読書や山登りなど、これでもかと行うことができた。この経験が、人生の再チャレンジへと続き、今を過ごしている。